仕事
「仕事がある町」かどうかは、見方次第
人口3,000人の町に「仕事があるか」と聞かれたら、都市的な基準では「限られている」と答えるしかありません。でも、働き方の定義を少し変えると、選択肢は驚くほど広がります。この記事では、下川町で働く人たちの実像を、いくつかのパターンで整理します。
4つの働き方パターン
1. 既存の仕事に就く
町には既存の産業があり、それぞれに雇用の場があります。
- 林業・木材加工 — 町の基幹産業。植林、伐採、製材、木製品製造など工程ごとに仕事がある
- 農業・食品加工 — 個人農家、加工品事業者
- 商業・サービス業 — 飲食、小売、宿泊、美容、整備業など
- 行政・公共サービス — 役場、学校、医療、福祉
- 観光・地域振興 — 観光協会、交流事業、ガイド業
求人は、ハローワーク・町の移住支援窓口・商工会・SNSなどで見つかります。
2. 地域おこし協力隊
都市から地方へ移住し、任期(最大3年)で地域の課題解決に取り組む制度。給与・住居が支給され、任期後の定着支援もある のが特徴。町では毎年複数名を募集しています。「いきなり起業は不安、でも既存企業にも合わない」という人に使いやすい入口です。
3. 起業・業務委託・フリーランス
- 空き店舗を借りて小商いを始める
- 地域資源を使った商品開発・加工業
- 町内外の複数事業者からの業務委託を組み合わせる
- 専門スキル(デザイン、編集、IT、写真、映像など)で個人として動く
町の側も、新しい事業の立ち上げには好意的 です。行政・地域金融機関の創業支援制度や、既存事業者の後継人材を探す機会もあります。
4. リモートワーク
都市の会社に在籍したまま、町に暮らして働く。光回線は整備されており、コワーキング的に使える場所もあります。「場所に縛られない仕事」を軸に移住する人は年々増えています。
複業という考え方
小さな町で働くとき、ひとつの仕事でフルタイム という前提を外すと選択肢が広がります。
- 平日午前は町の事業者の業務委託、午後は自分のプロジェクト
- 夏は農繁期の手伝い、冬は木工・工芸
- 週3日は行政関係、週2日は民間
「複数の小さな仕事の合算」が、年収として都市時代と変わらないケースもあります。一つの会社にすべての時間を預けない働き方。
仕事を見つけるための動き方
1. 訪れて、話す
求人票を見るより先に、まず町を訪れて人と話すことを勧められます。仕事は「募集されている枠」より「人づてのつながり」から生まれる ことが多いのが小さな町の特徴です。
2. 移住相談で希望条件を整理する
職種・報酬・時間・形態を整理して、相談窓口で伝える。担当者が町内の動きから合いそうな選択肢を繋いでくれます。
3. 体験滞在で実際に働いてみる
短期滞在中に、受け入れ事業者の現場で数日働ける機会があります。求人票ではわからない雰囲気・相性を確かめられる。
4. 動きながら決める
「移住前に仕事を確定させる」より、「協力隊や短期契約で入り、動きながら次を決める」スタイルも一般的です。
収入の現実
都市と同じ水準の給与水準は、既存産業では難しい場合があります。ただし:
- 生活コストが都市より大幅に低い(住居費・食費等)
- 時間あたりの生活の質 で見ると、都市と同等以上のケースも多い
- 複数の仕事を組み合わせることで、年収は都市時代に近づけられる
「収入の絶対額」より「手取りと生活コストの差額」で考えると、町の経済合理性が見えてきます。
仕事から考える移住相談
「自分の経験・スキルで、この町でどう働けるか」を一緒に整理できます。
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