困りごとを気軽に共有できる地域に。|下川ふるさと興業協同組合 横井雅彦さん
下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただくコーナー。今月は下川にUターンし、地域の産業振興に奮闘する横井雅彦さんです。
下川に帰ってきたのは3年前です。
もともと「いつか下川には帰ろう」と思っていたんです。
ただ、50代くらいになってからかなと、なんとなく想像していました。でも2020年にコロナが流行って、病院で働いていたこともあって誰にも会えず、下川にも帰れず、アポロにも行けず。
昔からアポロのボンゴレが大好きなんですよ。アポロのボンゴレを食べに下川に帰ってきていたくらい(笑)。
仕事自体はすごくやりがいがあったんですけど、当時住んでいた地域には、地元に思い入れのある人があまりいないように感じました。
そういう様子を見て「自分は下川が好きなんだ」って自覚した部分もあります。下川に帰ってくるたび、下川好きな人が多くて、お店が少ない中でもそれぞれのお店に常連さんや愛着を持つ人が多いなって感じていました。
そういう町で暮らした方がお店側も住んでいる側も、お互いに幸せになれるなって思ったんです。
それに、父が頑張っていた下川ふるさと興業協同組合の仕事をなんとかしたいなと、なんとなくずっと頭の片隅で思っていたし、若いうちの方が身体も元気で動けるし、帰るなら今かもしれないと思いました。
多い時は月に1回くらいの頻度で地元に帰省していたんですが「下川、もっとやれるぞ」って感じていたし、ふるさと興業が発展できるようなことにも挑戦したいと思い、下川に帰ろうと決めました。
下川ふるさと興業協同組合は、今年で41年目になります。鉱山の閉山をきっかけに、町をなんとかしないといけない、仕事を作らなくちゃと思った地元の方々が集まって、協同組合ができたんです。
今は熊笹やイタドリの商品開発や、地元の特産品の後押し販売、バスターミナルや水処理施設の管理もうちがやっています。
意外とふるさと興業がやっていることって知られていないんですけどね。ただ、今までのことを繰り返しているだけでなく、新しい事業や取り組みもやりたくて、町の農家さんで廃棄しているものを利活用できる道を探したり、空いてる農地があると聞いたら青シソの栽培をさせてもらったり、町内の事業者さんから相談を受けて新しいことを考えたりしています。
いろんな事業者さんが関わりながら合意形成をしているという意味では、民間企業とかとはまた違う、貴重な組織かなと思います。
子どもの頃って「下川のため」とか、あまり考えていなかったんですけど、大人たちが楽しそうな町だなとはずっと感じていました。
どんなに大変だったり、一見くだらなかったりすることでも頑張ってやっていたというか。イベントも盛んでしたね。
アイスキャンドルミュージアムの時は、万里の長城にアイスキャンドルを一通り並べて火をつけ終わったら、地元のおじさんたちがうどんを一杯ずつ振る舞って 奢ってくれました。
そういうの、なんかいいですよね。昔に比べたら、60代から80代の、うちの父親の世代の人たちから下の世代の人口はすごく少ないです。自分たちがもうちょっと頑張らないと埋められないものがあるかなって。引き継がないといけないものがたくさんあると思います。
ただ、おもしろい町なのは変わってないです。病院勤めしていた時は、名刺を持つ必要がなかったのに、今は500枚刷ってもすぐ無くなっちゃう。それくらい人との接点があるんだなと感じます。
それに、下川を好きで住んでいる人たちが多いから、移住してきた人たちは特に僕より下川に詳しいですし、それが嬉しい。
下川好きで、暮らしを楽しんでいる人たちを見ていると楽しい気分になりますね。
僕としては、商工業に関して何かやってみたいことや困っていることがあれば、ふるさと興業に来ていただければ何かお手伝いできるかもしれないから、気軽に声をかけてほしいです。
Interview:立花 実咲
下川町のヒト
下川で暮らす人の生活、仕事、楽しみ。それぞれの日々の物語。
タノシモ、しもかわ。
関連サイト
しもかわ財団のnote: note しもかわ財団
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