町の人同士が寄り添い楽しめる場所を。|スナック「Cocole」鈴木芳子さん
@November 5, 2025 2:48 PM (GMT+9)
下川でのリアルな暮らしぶりを町内の方にお話ししていただくコーナー。今月は2024年11月25日にオープンしたスナック「Cocole」の鈴木芳子さんです。
私が下川に来たのは小学6年生の時です。
父がクリーニング屋を営むことになって旭川から引っ越してきたんだけど、下川の街中では馬車が走っていて砂利道だったことにびっくりしました。
旭川ではすでにアスファルトが敷いてあったから。1学年に13クラスくらいあるマンモス校から、3クラスしかない下川の学校に転校してきました。
短大に進学するために、また旭川へ引っ越しましたが学校を卒業した後、保育士の仕事があるから戻ってきなさいと下川へ呼び戻されて。
その後も何度か下川から出たり入ったりしたけれど、最終的には町内の保育士として34年間勤めました。不便なことも多いけど、今では下川が居心地いいですね。例えば旅行から帰ってくるとホッとするし。
スナックを開くことになったのは、縁とタイミングが重なったから。下川町内でだんだん飲食店が減っていくのを見ながら娘と「町中でもっと楽しめる場所があったらいいね。
二人で飲み屋をやったらおもしろいかもね」と話していました。そしたらちょうどそのタイミングで空き店舗があると教えてもらいました。
オーナーさんが同級生だったこともあって、あれよあれよと話が進んで。客商売なんて初めてやるし、分からないことだらけで開店準備はとても忙しかったけど、最近はやっと慣れてきました。
お店の「Cocole」という名前はイタリア語で寄り添うという意味らしいです。家族でココという犬を飼っていたんですが、亡くなった後もずっと忘れられなくて大事な存在だったんですよね。
ココに関連した名前をつけたいなと思っていたとき、娘が「ココレ」という言葉を見つけてきて。
お店自体が町の人たち同士でつながる居心地がいい場所になるといいなという思いも込めて「Cocole」という名前にしました。特にこだわったのはお手洗い。
トイレが綺麗だと安心するし、私自身が綺麗にしておきたい場所なんです。お客さんにも不快な思いをさせたくなかったし、こだわって作りました。
実際お店を開けてみたら、来てくれる方々は本当にいい人たちばかり。下川の人たちはあったかいなあって感じます。
町外の方がいても、お客さん同士が自然と仲良くなる雰囲気があるというか。お店にカホン(木の箱で叩いて音を出す楽器)があるんだけど、あれなら歌が得意じゃない人も参加しやすいし、他の人の会話や歌を邪魔しない。
このカホンも、お客さんが置いて行ってくれたものです。昔の教え子も来てくれるんですよ。保育園にいた頃は小さかったのに「先生、飲みに来たよ」って。お店ではママより先生って呼ばれることの方が多いかもしれないです(笑)。
私の趣味が旅行だから体が元気なうちにいろんな所に行きたくて。だからお店を不定休にしているところもありますが、私自身も無理なく楽しく、続けたいなと思っています。
Interview:立花 実咲
下川町のヒト
下川で暮らす人の生活、仕事、楽しみ。それぞれの日々の物語。
タノシモ、しもかわ。
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